美術科

主幹教諭 寺 田  実

Ⅰ はじめに

 「なぜ美術を学ぶのか」を中学生になったばかりの1年生とともに考えた。「絵をもっと思う通りに描けるようになるため」、「想像力をつけるため」、「形や色で心を表して互いに磨き合えるから」など、予想していたものよりも多様な視点から意見が飛び交う。教師が美術のオリエンテーションで教えようと思っていたことを越えており、どれも学習指導要領に述べられている美術科の目標に結びつくものであった。数か月たった今も、この時間に立ち戻って考えることを大切にしている。

 美術評論家ハーバード・リードは、著書「芸術による教育」第1章の中で「教育の目的」を総括し、「教育の一般的な目的は、要するに、人間の個性の発達を助長するとともに、こうして教育された個性をその個人の所属する社会集団の有機的な統一と調和させることにある」と述べている。これからの持続発展していく社会の構築に向けて、協同的に問題解決できるような資質や能力をはぐくむために、美術教育においてもこのような個別化と社会化両面からの教育の視点が求められる。「学びの主体者となる生徒」をめざした先には、学校で行われる美術教育だからこそ実現できる、学ぶ内容とともに学び方を身に付けた生徒の姿がある。「問う」と「問い」の連関を強めることで問うことの価値を実感できるよう導き、めざす生徒の姿の実現を図りたい。

 

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